遠視と眼精疲労

人は(ひとは)外(がい)から入っ(はいっ)てくる情報(じょうほう)の約(やく)8割(わり)が目(め)から入って(はいって)きます。最近(さいきん)ではパソコンの長時間(ちょうじかん)の利用(りよう)で目(め)を酷使(こくし)したり、エアコンにより空気(くうき)が乾燥(かんそう)していたり、目(め)にとってはとても厳しい(きびしい)状況(じょうきょう)が続い(つづい)ています。姿勢(しせい)や環境(かんきょう)、食生活(しょくせいかつ)などの見直し(みなおし)をして、いつまでも健康(けんこう)な目(め)を保つ(たもつ)ことが大切(たいせつ)です。眼精(がんせい)疲労(ひろう)の原因(げんいん)は、全身(ぜんしん)の病気(びょうき)、精神的(せいしんてき)・肉体的(にくたいてき)過労(かろう)などが主な(おもな)原因(げんいん)となっています。つまり、それらにより全身(ぜんしん)のバランスを失っ(うしなっ)てしまい、目(め)にも体調(たいちょう)不良(ふりょう)の症状(しょうじょう)として眼精(がんせい)疲労(ひろう)という形(かたち)であらわれます。また、照明(しょうめい)の具合(ぐあい)や、見る(みる)物(もの)の動き(うごき)や大きさ(おおきさ)など環境(かんきょう)因子(いんし)も大いに(おおいに)関係(かんけい)しています。普段(ふだん)読書(どくしょ)をする場合(ばあい)、薄暗い(うすぐらい)場所(ばしょ)で読書(どくしょ)をすると、眼精(がんせい)疲労(ひろう)が起こり(おこり)やすくなります。また色(しょく)では、グリーン系(けい)やイエロー系統(けいとう)の色(いろ)が、目(め)が疲れ(つかれ)にくい色(いろ)としてあげられていますが、その色(いろ)の彩度(さいど)と明度(めいど)を一歩(いっぽ)間違え(まちがえ)てしまうと、かえって逆効果(ぎゃくこうか)になってしまう事(こと)もあるので十分(じゅうぶん)注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)です。このように色(いろ)には生理的(せいりてき)な効果(こうか)や、心理的(しんりてき)な効果(こうか)もあるので、色(いろ)の調和(ちょうわ)・美しさ(うつくしさ)などといった要素(ようそ)も考え(かんがえ)た方(ほう)が良い(よい)でしょう。その他(そのほか)に、目(め)自体(じたい)が原因(げんいん)となっている場合(ばあい)もあります。代表的(だいひょうてき)なものでは遠視(えんし)・近視(きんし)・斜位(しゃい)などによるものや、乱視(らんし)などの屈折(くっせつ)異常(いじょう)です。この中(このなか)では、乱視(らんし)が一番(いちばん)眼精(がんせい)疲労(ひろう)を招く(まねく)ことが多く(おおく)て、その次に(つぎに)は遠視(えんし)、次に(つぎに)近視(きんし)という順(じゅん)になっています。遠視(えんし)の人(ひと)の場合(ばあい)、40代(だい)のあたりから眼精(がんせい)疲労(ひろう)に悩まさ(なやまさ)れてしまう事(こと)が多く(おおく)なり、若い(わかい)ころにはあまり眼精(がんせい)疲労(ひろう)などの症状(しょうじょう)を感じる(かんじる)ことは少ない(すくない)です。

遠視

人は外から入ってくる情報の約8割が目から入ってきます。

遠視