小児(しょうに)の場合(ばあい)では、遠視(えんし)のほうが近視(きんし)より頻度(ひんど)も問題(もんだい)も高い(たかい)ことを認識(にんしき)して貰い(もらい)たいと思い(とおもい)ます。では、どんな問題(もんだい)があるのでしょうか、論文(ろんぶん)によると斜視(しゃし)や弱視(じゃくし)の原因(げんいん)になり易い(やすい)事(こと)が問題(もんだい)だという事(こと)です。しかし遠視(えんし)は軽い(かるい)場合(ばあい)、むしろ良い(よい)目(め)として評価(ひょうか)されていて、成人(せいじん)の様(さま)に眼精(がんせい)疲労(ひろう)が無い(ない)ので発見(はっけん)されにくいことがあります。中度(ちゅうど)以上(いじょう)になると目(め)を細め(ほそめ)、視力(しりょく)の低下(ていか)や、目(め)が真ん中(まんなか)に寄っ(よっ)てしまう内(ない)斜視(しゃし)などで判明(はんめい)することがあるので、このような視力(しりょく)障害(しょうがい)や目(め)の位置(いち)の異常(いじょう)の場合(ばあい)遠視(えんし)を疑う(うたがう)必要(ひつよう)があるのです。論文(ろんぶん)の中(なか)に、遠視(えんし)があると診断(しんだん)された場合(ばあい)いくつ位(くらい)迄(まで)に遠視(えんし)の矯正(きょうせい)をすれば弱視(じゃくし)の予防(よぼう)が出来る(できる)のか？という質問(しつもん)に対(たい)し、3歳(さい)〜6歳(さい)までにメガネを装着(そうちゃく)した場合(ばあい)の治療(ちりょう)の効果(こうか)は、この間(あいだ)であれば年齢(ねんれい)に関係なく(かんけいなく)治療(ちりょう)が良好(りょうこう)とのことで、遅く(おそく)ても6歳(さい)迄(まで)には弱視(じゃくし)を発見(はっけん)し眼鏡(めがね)をかけるよう強調(きょうちょう)しています。この相談(そうだん)の場合(ばあい)は3歳(さい)なので安心(あんしん)して眼科(がんか)の医師(いし)による指示(しじ)に従っ(したがっ)て下さい(ください)。また斜視(しゃし)は、メガネをかけることで遠視(えんし)の屈折(くっせつ)異常(いじょう)の矯正(きょうせい)がされることによって眼(め)位(くらい)の異常(いじょう)も矯正(きょうせい)されるので安心(あんしん)して下さい(ください)。臨床上(りんしょうじょう)で問題(もんだい)になってくる親(おや)の訴え(うったえ)としては、「眼鏡(めがね)をかけたくない」「治っ(なおっ)たと言わ(といわ)れたが少しも(すこしも)治っ(なおっ)てない」「水(みず)に入る(はいる)時(とき)などメガネをはずすと内(うち)斜視(しゃし)になる」「いつになればメガネをはずせるのか知り(しり)たい」などが論文(ろんぶん)では指摘(してき)されています。論文(ろんぶん)では、この親(おや)の訴え(うったえ)に対(たい)し「遠視(えんし)は成長(せいちょう)にともなって軽く(かるく)なっていく傾向(けいこう)があるので、遠視(えんし)が軽度(けいど)になればメガネをかけなくても内(うち)斜視(しゃし)にはならない事(こと)」を理解(りかい)して貰う(もらう)事(こと)が大事(だいじ)だと述べ(のべ)ています。
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